2009年07月25日

94円の回転寿司

他のお店では回転寿司は105円なのに、お昼だけ94円で提供しているお店があります。

私がお昼に回転寿司を食べる時は平均5皿です。
ということは105円のお店では525円(=105円×5皿)を支払うことになります。
この時お店の儲けは一皿の原価を30円とすると、(105円-30円)×5皿=375円になります。

一方、94円のお店では470円(=94円×5皿)を支払うことになります。
この時のお店の儲けは同様に一皿の原価を30円とすると、(94円-30円)×5皿=320円になります。

これでは94円のお店は105円から94円に値下げしたのは、お客さんのためだけで、店の狙いがわかりません。

仮に94円に値下げしたことによって、5皿食べていた人が6皿食べるようになった、店の来店客数が1.2倍になったという効果が見込める場合は、どうなるでしょうか?

105円で5皿食べる場合は、上記に記載しているように、一皿の原価を30円とすると、(105円-30円)×5皿=375円になります。
他方94円で6皿食べる場合は、一皿の原価を30円とすると、(94円-30円)×6皿=384円になります。

よって店の儲けは9円アップすることになります。

このように、値下げによって十分な売上数量が見込める場合は、「値下げ」も魅力的な経営手法になります。
なお、期間限定、地域限定、というように限定をすることにより、値下げの効果を見極め、効果がはっきりしてから本格的に導入するのが通常です。

なお、私の場合、105円のお店では5皿分食べますが、94円のお店では6皿食べてしまいます。
39円(=94円×6皿-105円×5皿)で一皿分食べれると思って、ついつい食べてしまうという、店の戦略に乗る素直な消費者です。


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Posted by 飯野 修 at 17:59│Comments(0)経営
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