2009年09月24日
税務調査と現金売上
税務調査も無事終わり、ホッと一息です。
調査の担当者によって調査のやり方も違い、こんな調査・指摘もあるんだな、と感心することがあります。
通常の税務調査で、ちょっと大変なのが現金売上をもらしている場合です。
現金残高をピシッと合わせている会社は問題ないのですが、まとめて帳簿を作っている会社、売上のうち現金取引が多く、(魔が差して)現金売上を売上に計上していない会社は、現金売上を漏らしてしまいます。
現金売上を漏らしてしまう(100漏れていた場合)と、税務上は、下記の仕訳が必要になります。
役員報酬100 / 売上高100
経費と売上が両建てなので、会社には利益は発生せず、結果として税金は生じないように思えますが、定額を超える役員報酬は損金(税務上の経費)にならないので、100に対する税金の支払いが必要になります。
一方、役員の報酬も100増えるので、100に対する源泉所得税の支払いも必要になります。
さらに税務署に対して現金売上を私的に流用したことについての「一筆」も求められます。
なお、会社に役員借入金がある場合は、下記の仕訳でいける場合もあります。
役員借入金100 / 売上高100
この場合は、役員報酬100に対する源泉所得税は不要です。
あまり変なことはしないで、正しい決算、正しい申告を心がけたいものです。
調査の担当者によって調査のやり方も違い、こんな調査・指摘もあるんだな、と感心することがあります。
通常の税務調査で、ちょっと大変なのが現金売上をもらしている場合です。
現金残高をピシッと合わせている会社は問題ないのですが、まとめて帳簿を作っている会社、売上のうち現金取引が多く、(魔が差して)現金売上を売上に計上していない会社は、現金売上を漏らしてしまいます。
現金売上を漏らしてしまう(100漏れていた場合)と、税務上は、下記の仕訳が必要になります。
役員報酬100 / 売上高100
経費と売上が両建てなので、会社には利益は発生せず、結果として税金は生じないように思えますが、定額を超える役員報酬は損金(税務上の経費)にならないので、100に対する税金の支払いが必要になります。
一方、役員の報酬も100増えるので、100に対する源泉所得税の支払いも必要になります。
さらに税務署に対して現金売上を私的に流用したことについての「一筆」も求められます。
なお、会社に役員借入金がある場合は、下記の仕訳でいける場合もあります。
役員借入金100 / 売上高100
この場合は、役員報酬100に対する源泉所得税は不要です。
あまり変なことはしないで、正しい決算、正しい申告を心がけたいものです。