2010年07月26日

急に赤字に!!

毎月はほぼ黒字、このまま行くと黒字決算になりそう、とホッと思っていると、会計事務所から渡させた決算書は赤字決算。

銀行からは2年続いての赤字決算は、融資が厳しくなるので、今年は黒字にして下さいね、といわれていたのに、さてどうしよう・・・。

会計事務所からの月次での残高試算表では黒字であっても、年次ベースでの決算書では赤字にあるケースは、次のことが予想されます。

・月次では売上・仕入・外注費等を入金・出金ベースで記帳しているのに対して、決算では売掛(未収)・買掛(未払)ベースで記帳することにより、両者にズレが生ずるケース

・減価償却費を決算時のみに計上しているケース(貸倒引当金や退職給付引当金も同様)

また、減価償却費、賞与、固定資産税、社会保険料等が多い会社については、月次決算に織り込んでおけば、月次決算の正確性を高めることができます。
(中には、法人税等も月次決算に織り込んでいる会社もあります)

決算書が出来上がったら赤字決算だったでは、取り返しがつかない場合があります。

まずは月次決算の精度を高めていきたいものです。


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Posted by 飯野 修 at 14:15│Comments(0)会計
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