未払金と未払費用
よく似ているようでありながら名前が違う「未払金」と「未払費用」。
未払金や未払費用の相手が費用かどうかで、相手が費用の場合は未払費用、そうでなければ未払金としている場合をみかけますが、間違いです。
例えば、3月末決算法人で、3月30日にアスクルやカウネットで文房具を1,000円購入した場合、支払いは4月以降になります。
この場合の決算仕訳は、事務用品費1,000円/未払金1,000円 となります。
⇒相手勘定は費用ですが、未払費用ではなく、未払金となります。
他方、3月分の電気代5,000円が4月に支払われる場合、決算仕訳として
水道光熱費5,000円/未払費用5,000円 と仕訳します。
「未払金」は営業活動以外の取引にとって生じた債務をいうのに対し、「未払費用」は一定の契約によって継続的に役務(サービス)の提供を受ける場合、まだ債務としては確定していないが、すでに提供をうけた役務(サービス)を負債として認識するものをいいます(財務会計論、飯野利夫著から引用)。
特に信用保証協会からの保証を付けた借入をする場合は、未払金と未払費用との区分を明確にしておくことが必要です。
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