売値の設定
お客様の所に行くと、この商品、いくら位で売れると思う・・・? という質問を受けることがあります。
売値=原価+利益なので、製品を作るコスト、サービスを提供できるコストが計算できれば、そのコストに会社の利益を上乗せすれば売値が決定できます。
しかし、これができるのは、売る側に価格決定力がある場合です。
すなわち、どうしても売主の商品・サービスを提供してほしいと買う側が思っている場合です。
大多数の会社は、他社でも提供している商品・サービスを提供しているため、他の企業が提供している、いわゆる業界平均の売値に落ち着くことになります。
自社の提供している商品・サービスが業界の中で、どんな位置を占めているかを理解しないで売値設定をすると、なかなか売れない、買ってもらえないことになります。
ちなみに大津でも120人程度が会員登録している税理士・公認会計士の業界で仕事をしている飯野会計事務所は、他の事務所と差別化したサービスも提供していますが、一般的な決算書作成・税務申告書の作成では、業界平均の顧問料から、大きく逸脱した価格設定はできない状態です。
さらにいうと、他の事務所から移ってくるお客様は、当然ながら前の事務所の顧問料より、低い顧問料を求めてきます。
低い顧問料を求めてくるお客様に、従前の事務所が提供していた決算書・税務申告書の作成というニーズをどう達成するか、いろいろノウハウがあります(たいしたことじゃないけど・・・)。
この商品・サービスは、どうしてこの値段なのかなと思いながら、売値について考えながら商品を手にとってみる、サービスの適用を受けていると、また違った見方ができると思います。
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