SaaS(サース)

飯野 修

2008年12月03日 08:17

SaaS(Software as a Serviceの略、サースといいます)という仕組みが経済産業省主導で始まっています。

どのような仕組みかというと、現在は会計ソフト、給与計算ソフト等は家電量販店等から購入してパソコンにインストールして使用している場合が大半だと思います。

これをインターネット上に経済産業省公認のポータルサイトを立ち上げ、利用者はインターネットを利用し、登録してある会計ソフト、給与計算ソフト等を使用する仕組みに変えようとしています。利用者は利用に応じた料金を支払うことになります。

法人用の安い会計ソフトは2万円程度。会計・税制等の大きな変更がなければ、基本的に更新の必要はありません。となるとSaaSを使用した場合、月額使用料を1000円くらいにしないと利用する人は少ないのではと思います。

一方、給与計算ソフトは3万円程度です。社会保険料の改正等が毎年のようにあるため、ソフトの更新は必要で、通常更新の都度2,3万円が必要になります。そう考えるとSaaSでは月額3000円程度の使用料でもOKかなと思います。

業界的には、手書きの資料を作成して会計事務所に帳簿・決算書の作成を依頼しているお客さん、給与計算の下資料を作って社会保険労務士に給与計算を依頼しているお客さんがSaaSに流れてしまうと、その分、受け取る報酬が減ってしまうのではという危惧があります。

SaaSの稼動は平成22年度からと言われています。グーグルの機能性等を考えるとSaaSへ向かうことは必然化と思いますが、今後の動向には目が離せないようです。


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