節税しないとお金が増える!
節税。
税理士に求めている相談者の第一の願望であったりします。
個人事業者であれば、青色申告の特典、専従者給与支払いによる所得の分散等。
法人事業者であれば、青色申告の特典の利用、法人税と役員報酬の所得税との税率差を考慮した所得の分散等。
そんなに節税対策はありません。
一般的な節税対策は、税金の支払い時期を先延ばしにする方法です。
代表的なのが、生命保険の加入です。
貧乏経営者が好きなのは、ちょっと儲かると節税対策としょうして不必要な物を買ったり、必要以上に機能が充実した物を買うことです。
儲かると当然、税金が発生します。
儲け(税引前利益)が100、税率が30%とすると、税金は30、税金を払った後には70残ります。
しかし税金30を払うのが惜しいと20だけ不必要な物を買ったとします。
すると儲け(税引前利益)は80(=100-20)になるので、税金は24(=80×30%)と6(=30-24)節税になります。
10年前までの税理士は6節税できたのは、税理士のおかげのように言っていた方もいますが、今、そんな事を言う方はまれです。
6節税できても、節税しなかった時は70(=100-30)残っていたのに、不必要な物を買って節税したばかりに、56(=80-24)しかお金が残らなくなります。
儲けたら税金がかかるので、節税対策などせず、「税金を払えることに感謝する」経営者ほど、内部留保も厚く、”まさか”に時に十分な対処が可能になります。
節税には、やっていい節税とやるのは好ましくない節税があります。
ちゃんと見極めて節税をしましょう。
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