欠損金の繰戻し
欠損金の繰戻しによる還付請求ができるようになりました。
該当する法人は、還付請求をしています。
しかし、なかには従来からある制度の欠損金を次年度に繰り越す制度を利用する方もいます。
選択できるのでどちらを選んでもかまいませんが、会計事務所としては、欠損金が生じている法人に対してはどちらを選択するか選んでもらう必要があります。
<欠損金の繰戻しによる還付請求>はこんな方法です。
・前年度の課税所得100万円
・前年度の課税所得に対する法人税:22万円
・当年度の課税所得:△40万円
このような時に還付請求をすると22万円×(40万円/100万円)=88,000円が返ってきます。
中間期に予定納税をしている会社も多いでしょうから、予定納税額も還付され、資金繰りは助かります。
しかし、上述したように、なかには、次年度こそ黒字にするんだという強い意気込みを持ち、次年度に黒字になった時の税金を少なくするために、還付請求を選択しない方もいます。
(当事務所では3割くらいの法人が還付請求を選択していません。)
会計事務所の説明と理解してもらうことに時間をかけることがまた一つ多くなりました。
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