民主党政権下での税制

飯野 修

2009年08月31日 09:45

民主党の圧勝で終わった今回の衆議院選挙。
思った以上の大差でしたね。

民主党のマニフェストに書いてある税制改正で注目されるのは、次の2点です。

(1)中小企業の法人税率を11%に
これが実現すると県・市民税等を合わせても20%程度になるので、重税感はかなり緩和されることと思います。

(2)特殊支配同族会社の役員給与の損金不算入措置の廃止
これは該当する会社は少ないのですが、申告書の記載が面倒なので、税理士としてはうれしい限りです。

(1)に関しては、会社の重税感から社長の報酬を多めにとり、会社の利益を少なくするないし赤字にすることにより、重税感を緩和している会社がありますが、これからはしっかり稼いで20%税金を払い、80%を内部留保する方が得策になる場合が増えてくると思います。
扶養控除の廃止という話もあれば、なお一層、会社の儲けと個人の儲けとは明確に区別した方がよさそうです。


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